
アメリカンスナイパーのあらすじ
この映画は、米軍特殊部隊「ネイビー・シールズ」に所属していた伝説のスナイパーであるクリス・カイルの自伝小説『ネイビー・シールズ 最強の狙撃手』をモデルにしています。
総指揮をとったのは2度のアカデミー賞受賞歴のある大巨匠クリントイーストウッド監督、そして主人公クリス・カイルを演じたのはブラッドリー・クーパーです。
ブラッドリーはこの映画でTVムービーアワード2015の最優秀男優賞を受賞し、高い演技力を評価されました。また演者としてだけではなく、制作側としても映画に携わっています。
アメリカンスナイパーのあらすじ
この映画はイラク戦争が舞台になっています。
主人公のクリス・カイルは150人以上の敵の狙撃に成功し、多くの仲間を救い、「伝説の狙撃手」として英雄になりました。
愛国心にあふれ、国を守るのは自分の使命であると信じて仕事に誇りをもち、狙撃の腕を磨きました。
任務を果たし、国民をテロリストから守りたいという願う一方で、父親、夫として家族に愛情を存分に注ぐよい人間でありたいと思う心、戦地で帰らぬ人となる仲間たちへの想い・・・複雑な思いが心の中で絡まり合い悩まされるようになります。
2009年、クリスは軍を退官します。
戦地での張り詰めた緊張感から解放されたこともつかの間、日常生活のほんの小さな出来事で、戦地でのトラウマを蘇らせてしまいます。
クリスは主治医の勧めで、同じトラウマに苦しむ退官軍人を助けたいと願い、NPO団体を立ち上げて再出発をするのですが・・・・・・
作品概要
作品公開 | 2015年2月21日 |
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脚本 | ジェイソン・ホール |
監督 | クリントン・イーストウッド |
原作 | クリス・カイル |
制作 |
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アメリカンスナイパーのキャスト
- クリス役:ブラッドリー・クーパー
- 米軍特殊部隊「ネイビー・シールズ」の伝説のスナイパー。2003年から2009年にわたり4回イラク戦争へ赴任。2児の父でありよき父であり夫でありたいと家族に対して思っている。軍の仕事と家族への想いの狭間に揺れ動いている。
- タヤ役:シエナ・ミラー
- クリスの妻。クリスがイラクへ赴任中に長男を出産する。戦地のクリスを心配し子どもたちのためにも家族皆で一緒に暮らしたいと考えている。クリスが戦場で負った心の傷にいち早く気が付き、専門病院を紹介した。
- マーク・リー役:ルーク・グライムス
- クリスの同僚。任務遂行中に射殺される。戦場での過酷な任務を家族やクリスにも訴える。葬儀は故郷で行われ、クリス夫婦も参加した。
- ライアン・“ビグルス”・ジョブ役:ジェイク・マクドーマン
- クリスの同僚。任務遂行中に頭部を射撃される。一命はとりとめたが全盲となる。帰還後、恋人と婚約し、指輪を贈るも手術中に死亡。クリスの見舞いに対し、戦地への赴任を止めるよう説得した。
アメリカンスナイパーの感想
主人公のクリスは、国を守ることが自分の使命であると信じ、意思をもってイラク戦争へ赴任をしました。
現地ではスナイパーとしての頭角を表し、多くの敵を倒して英雄となりました。その一方で、クリスが戦争で受けた心の傷はあまりにも大きいものでした。
心の中に押し込もうとすればするほど傷が悲鳴をあげ、理性ではコントロールできなくなります。
私はこの映画を鑑賞して、思考と心は互いにコネクトし合っているものであり、両者のバランスが調和されているからこそ、かけがえのない毎日が過ごせるものであるということに気づきました。
クリスは外からの称賛の声と、自分の心の声のアンバランスに葛藤しました。
複雑な感情を抑圧し、なかったことにすることで、戦地から離れてもトラウマに苦しめられました。
これは私たちの日常生活にも言えるのではないでしょうか。人間は誰しも「頭で考えていること」を優先してしまいがちです。しかし、思考=心の声は互いに別のもの同士であり、仲良く折り合いをつけていかなければならないものです。
よりよく充実した人生を送るには、普段聞こえない心の声に耳を澄ませ、自分の本当の願いや希望に寄り添って生きることが幸せな毎日を歩む道筋になるのではないかと思いました。